当社の淵源は19世紀後半に遡る。創業家・上野家は初代喜左衞門による酒造業に始まり、製糸業、回船業、水力発電所の建設と続いた。創業者の５代目喜左衞門はこれらの事業を軌道に乗せながら、ガス事業や自動車産業など幾多の新規事業を手掛けていった。その先見力と洞察力、そして調和力をもって事業を拡大し、電力事業は現・九州電力株式会社の母体となった。敗戦を経て、当社の方向を商社と決定した後の喜左衞門の動きもまた素早かった。その起業家精神は脈々と受け継がれている。